2011年9月22日木曜日

<愛知県日進市>萩野市長、謝罪へ 福島産花火中止問題で

毎日新聞 9月22日(木)2時8分配信

愛知県日進市の花火大会で福島県製花火を打ち上げなかった問題で、市は21日、萩野幸三市長が花火を製造した業者のいる同県川俣町を22日に訪れ、謝罪 すると発表した。市には21日夕までに、この問題に関する電話やメールが計約3350件寄せられ、うち9割が批判や抗議という。


18日にあった花火大会の実行委員会は市民有志や市商工会などで構成。訪問では、町役場で古川道郎町長と面会した後、花火を製造した菅野煙火店を訪れ、 「花火打ち上げ中止により風評被害を広げた」と謝罪すると共に、中止に至った経緯を説明する。市商工会の塚本英雄会長も同行する予定。


同町は20日、実行委に対し、花火が放射性物質に汚染されていないことを確認し、周知することなどを求める要請書を出している。


花火の放射線量測定を実行委から依頼された専門業者は21日、測定を実施。結果は22日までに出る予定という。【岡村恵子】



「花火打ち上げ中止により風評被害を広げた」というより、「花火打ち上げ中止により、放射能を心配する当然の行動に対して、『風評被害を広げる』というレッテルを貼り抑圧していく風潮を広げた」とでも言うべきだろう。


京都市の大文字を巡るドタバタを知らなかったのだろうか?知っていたら、こうなることくらい分かりそうなものだと思うが。福島のものを使うのなら、きちんと放射能測定をおこない、不検出を確認してから使えばいい。そうすることが本当の意味で風評をなくしていくことになる。風評の意味が根拠のない噂ということなら、それは科学的に対処することでしかなくすことはできないからだ。

福島の人がかわいそうだからと、むりやり福島のものを使ったところで風評はなくならない。それは「福島の人の気持ち」という言葉をだせば誰も何も言えなくなる雰囲気を強化するだけだ。そしてそれは一種のファシズムだ。原発事故に対して責任を負っている連中が、このファシズムを利用して責任逃れをしようとしていることに注意しなければならない。